今回の江戸東京人セミナーは「こだわりの伝統が作る生活道具を知る」という11年目の年間テーマを前提として
「知道」生活道具の知恵という新しい番組キーワードでこの季節にお話して頂くのに
最もふさわしい方をお招き致しました。
その方は東京都指定伝統工芸品の「江戸すだれ」の職人さんで明治初期創業の田中製簾所の
五代目・田中耕太朗さんです。そして現在、台東区千束に工房を構えている田中さんは
東京都伝統工芸士の資格をお持ちで東京簾工業協同組合の理事長として
伝統文化を守るための活動をされています。
更に東京マイスターにも認定されている田中さんは、まさに江戸すだれ職人の象徴とも言える方です。
今回番組では、そんな田中さんから日本の風土にあった「江戸すだれ」という生活道具の基礎知識について
分かりやすく伺いたいと思います。まずは番組前半で「知商」老舗の知識という当番組キーワードをテーマに
田中製簾所の歴史についてお聞きしたいと思います。
今回はこの様な内容で下町の初夏の祭り情報を伝える恒例の祭り特集号を
「江戸すだれ」を通して感じる風が心地良くなる季節にお届け致します。